双姫 Ⅱ
「ここだったよな、朱音が花買うとこって。」
「うん。」
「可愛いお店!」
看板には「Flower Garden」間違いない。
「すみませーん!」
ゾロゾロと店に入り、店員を待つ。
「はーい!わわ!これは大人数で!」
「すみません。
俺らは聞きたい事があって。
オッドアイの女の子が来ませんでしたか?
花はカサブランカを買うんですけど。」
「先程、来店されました!」
やっぱり…。
「あの、何か言っていませんでしたか?」
「いえ、特に…。
少し顔色が悪かった位ですかね。
うたた寝していて疲れている感じだった。」
「アイツ…ウロウロすんなよ……。」
「紘、早く見付けないと。」
「分かってる、ありがとうございました。」
「いいえ!またの来店をお待ちしています!」
店員に礼を言い、店を出る。
「紘先輩、
お墓に行っても居ない可能性が高いです。
このまま『壱岐保護施設』に行っては?」
「李樹さんに賛成です。」
「そうだな、行くぞ。」
焦る気持ちでバイクを走らせた。
神龍、双覇、真白sideEND