双姫 Ⅱ
「おめでとぉ〜!」
「末永くお幸せにな!!!」
『皆!ありがとう!!』
来てくれた『双覇』そして真白に駆け寄る。
「やっと結婚かぁ!
類くんには長ーい試練だったね!!」
「紘先輩との『約束』守ってたもんねぇ!」
「あれはキツかった。
でも、大丈夫。もう手加減しない。」
『な、なんの手加減…?』
「さぁ、なんだろうね…?」
目、目がヤバい!!
「それよりチビ達はどうした?」
「「ママぁ〜!!」」
『朱羽(あげは)、蒼月(せれな)!!』
まだヨタつく足で走って来る小さい子供。
「はい、ストップー。
ドレスが汚れるから駄目だぞ。」
「ママきれいぃー!」
「きれい!」
私の足元をクルクル回る
『朱』と『蒼』の瞳をした双子。
私と類の大切な宝物。