双姫 Ⅱ
「「おばちゃん〜♪♪」」
空に向かって手を振る娘と一緒に空を見上げる。
『叔母ちゃんが居た?』
「いたぁ!」
「わらってたぁ!!」
『そう、笑ってたの。』
「「うん!!」」
朱羽と蒼月の頭を撫でて、もう一度空を見上げる。
蒼空…私ね、幸せだよ?
これからも私達を見守ってね。
「まだ怒ってる?」
何故か不安気に聞いてくる類。
『…もう!怒ってないよ!』
「これからもよろしく。朱音、愛してる。」
『私も!愛してる…。』
「あげはもー!」
「せれなもー!」
『勿論!愛してるぅー!!』
闇に染まった私の人生。
けれど、今は光に包まれている。
大切な家族、仲間の存在が宝物。
本当に大変なのはこれから…。
それでも大切な皆を守ると誓います。
孤独だった姫は多くの人々に愛され、
多くの子供に恵まれ、幸せな人生を送った。
THE END