双姫 Ⅱ
「……ここか?」
随分、デケェな。
俺の目の前に建つのは
いかにも金持ちって感じのマンション。
「ここの…最上階かよ。」
オートロックをメモに書かれている通りに
解除し、エレベーターに乗った。
「………ここか。」
最上階に降りて、一つの扉の前に立ち止まる。
ピーンポーン
ガチャ!
「はぁーい!どちら様ですかぁ?」
出て来たのは俺が殺した朱音の妹。
「な、なんで…!」
余りにも衝撃的で身体が動かない。
「蒼月?誰だった??」
「知らない人ぉ〜!」
「…朱音か?」
次に出て来たのは朱音…。
にしては幼過ぎるな。