双姫 Ⅱ


「母さん!ただいま!!」


『あ、天空(かなた)おかえり!
この子も私の息子!!』


「何人居るんだ…?」


今度は水色の瞳に金髪の子供。


この顔、どっかで見た様な…。


「母さん…その男の人は……?」


『この人は…「浮気したの!?」はい!?』


「どこで覚えて来たんだ。」


末恐ろしいな。


天空は近くにあった
電話機を取り、ボタンを押した。


「父さん!母さんが浮気してるぅー!!!」


『か、天空!?』


「あーあー…お仕置き決定だね?」


朱音が慌てて、奪い取る。


『る、類!?違うからね?』


〈そこを動くなよ。〉


なんとも冷たい男の声が聞こえた。


< 441 / 448 >

この作品をシェア

pagetop