双姫 Ⅱ
「母さん!ただいま!!」
『あ、天空(かなた)おかえり!
この子も私の息子!!』
「何人居るんだ…?」
今度は水色の瞳に金髪の子供。
この顔、どっかで見た様な…。
「母さん…その男の人は……?」
『この人は…「浮気したの!?」はい!?』
「どこで覚えて来たんだ。」
末恐ろしいな。
天空は近くにあった
電話機を取り、ボタンを押した。
「父さん!母さんが浮気してるぅー!!!」
『か、天空!?』
「あーあー…お仕置き決定だね?」
朱音が慌てて、奪い取る。
『る、類!?違うからね?』
〈そこを動くなよ。〉
なんとも冷たい男の声が聞こえた。