双姫 Ⅱ
その言葉を聞いた朱音は青褪めていく。
『ち、違うの。これは誤解で!』
〈良いからそこを動くなよ。〉
ダァン!!
玄関の方から物凄い音が聞こえた。
『か、隠れなきゃ!』
「お母さん、諦めなって。」
「お父さん相変わらず早いねぇ〜♪
この前も五分以内で来たもんね?」
超人かよ!
ガチャ…
「ただいま、朱音。
浮気の理由を聞かせて貰おうか…?」
入って来たのは
『双覇』の『樺沢 類』だった。