双姫 Ⅱ
『それにしても随分恨まれたね~。』
「……朱音のせいじゃないよ。」
「そうだよ!元はアイツらが悪いんじゃん!」
「朱音さんは何も気にする必要はありません。」
皆は優しいね。
『でも、
私の憎しみが新しい憎しみを生んでしまった。
それは私の責任でもあるんだよ…。』
例え、東条と錦が悪いとしても
あの三人にとっては必要な存在だったとしたら、
私がした事は余り変わらないんじゃない?
『私もアイツらと変わらない…。』
バンッ!
「「「それは違うッ!!」」」
『ひぇッ!?』
いきなり扉が開き誰かが中に入って来た。
ビックリし過ぎて変な声出しちゃったじゃん!
『…え、なんでアンタ達がここに?』
ここに居る筈のない。
秋原、城田、宮下が
息を乱しながら近付いて来た。