双姫 Ⅱ
ガララ
「おーお前らおそ…『光ちゃん、久し振り~!』」
李樹に支えられながら教室に入る。
類はもう自分の席に座っていた。
「朱音…?お前……。」
『あー…やっと退院出来たよ♪』
俯く光ちゃん。
怒ってるよね…。
光ちゃんとはあれ以来話さなかったし。
「……ッ…じゅおーん!!!!」
『だから、呪怨じゃないって…うわぁッ!!』
怒られると思っていたのに抱き締められた。
『こ、こうちゃん……ぐるじぃ!』
ほ、骨が折れる!!
「良かった!生きててくれて!!」
『泣き虫光ちゃんだ(笑)
そう言う割には見舞い来なかったじゃん?』
「朱音から「ただいま」って言うまで会わねぇって
直樹と決めてたんだよ。」
てっきり怒ってたのかと思った…。
『光ちゃん、ただいま!』
「おう!おかえり!!」
周りに人が居るのに私達は抱き締め合っていた。