双姫 Ⅱ


キーンコーンカーンコーン


あ、授業終わった。


『じゃあ、直ちゃんとこ行って来るね〜。』


「行ってらぁ〜♪」


「一人で大丈夫ですか??」


『心配性だなぁ〜(笑)
もう歩けるから大丈夫だよ!』


チラッと類を見てもこっちを見てくれない。


『…じゃあね。』


こんなに苦しいなら
好きだって気付かなければ良かった…。


トボトボと教室を出て、理事長室を目指した。


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