双姫 Ⅱ
男心なんて分からない!
「ま!気にせず遊べや!!」
『何その適当さ…。』
うやむやにされて軽く苛つく。
「ほら、チャイムなるぞ。
光喜が夏休みの話すっからちゃんと聞けよ?」
『どーせ「警察沙汰になるなよ!」でしょ?』
キーンコーンカーンコーン
『「あ…。」』
鳴っちゃったよ(笑)
「は、早く行け!
只でさえ心配症なんだからな!!」
『はーい…。』
ダルいなぁ。
でも出なかったらうるさいし…。
行きますか╮(•́ω•̀)╭
「類の事は気にしねぇで接してやれ!」
『いや…だからなんであんな態度なのよ。』
分かってんなら教えてよ。
「男心を分かってやれ!」
ガッツポーズを決める直ちゃん。
『私は男じゃないから分かるか!!!』
バタンッ!!
盛大に音を立てて扉を閉めた。
『男心が分かるなら
こんなに苦しくないっつーの!!』
ズキズキと痛む胸の辺りを押さえ、
これからどう類と話そうか考えながら歩いた。