双姫 Ⅱ
ガララ
「朱音!どこ行ってたんだ!?」
うぉふ、いきなり詰め寄らないでよ…。
ビックリするじゃん!
『直ちゃんとこだよ。
光ちゃん…顔近過ぎなんだけど。』
「あ、悪ぃ…でも、安心した。」
『もう心配させるような事しないってば…。』
本当、光ちゃんって馬鹿みたいに心配症。
「じゃあ、夏休みの説明すっから。」
『はいよ〜。』
光ちゃんから離れ、席に近付くと
「…おかえり。」
類が私の目を見て話し掛けてきた。
『…え、ただいま……。』
突然の事でビックリする。
あんなに気まずかったのに。
一体、何があったの?
" 男心を分かってやれ! "
その言葉と葛藤した。