双姫 Ⅱ
『なーんで私が追試なのよ。
光ちゃん、説明してくれない?(黒笑)』
自慢じゃないけど首席なんですよ。
「えぇと…朱音は入院してたろ?
だから、追試してチャラにするんですよ……。」
なんか最後敬語になったけど。
『…ふーん、教科はなんなの?』
「現代文、数学、英語、歴史、理科です…。」
『五教科全部かぁ…。』
ダルいなぁ。
まぁ、こうなったのは自分の責任だけどさ?
『愁斗は?』
「愁斗は数学です…。」
やっぱ、赤点取ったからか。
『愁斗ー!追試一発合格するよ!!
そんで皆で遊ぶんだからね!』
机に突っ伏して
落ち込んでいる愁斗に声を掛ける。
「もちろんだーッ!!!!」
顔を上げて大声で叫ぶ愁斗。
「一発ですか…無理、いえ無謀ですね。」
李樹の言葉にまた愁斗は落ち込んだ(笑)