双姫 Ⅱ
『無いなら行こっか!
先ずは花屋さんに行って花買わなきゃね!』
「行こう行こう〜♪」
教室を出てバイク置き場に向かう。
「誰のバイクに乗りますか?」
『んーと…李樹のに乗りたい!!』
愁斗のは一回乗ったし、
燐のは可愛過ぎてちょっと抵抗がある。
玲のはシンプルに
黒だから玲のでも良かったかな?
類のは乗りたいけど気まずいから遠慮した。
「はい、これ被って下さいね?」
李樹からヘルメットを手渡され、被る。
「乗れますか?」
『大丈夫だっ…うわぁ!!』
スカートを押さえ、
跨ろうとした時にバランスを崩してしまった。
「…大丈夫ですか?」
『あ、ありがとう/////』
李樹に抱き締められる形になってしまった。