双姫 Ⅱ
「乗って。」
『う、うん。』
チラリと李樹を見ると頷いたから
私も頷いて類の方へ歩いた。
『えっと…類?』
バイクに跨り、前を見ている類に声を掛けた。
こんな事恥ずかしくて言えないけど…。
『の、乗っけて欲しいなぁ…/////』
だって、乗れないから
李樹に抱き留められたんだから。
「…腕、首に回して。」
『こ、こう?』
バイクから降りてくれた類の首に腕を回す。
「うん、そのまま離さないでね?」
私が回したのを確認して、乗せてくれた。
は、初のお姫様だっこ/////
『ありがと/////』
「じゃあ、しっかり掴まってね。」
私を乗せて、その後に類もバイクに跨った。
遠慮気味に腰に掴まる。
うわぁ〜…見た目細いのに筋肉質なんだ。
教室で脱いだ時に見たけど凄かったもんなぁ。
…私ってなんか変態みたいだね。