双姫 Ⅱ


『じゃあ、そろそろ行こっか!』


「そうだね。はい、掴まって。」


『う、うん/////』


そうだった!自力で乗れないんだった!!

降りる時は飛べば良いけど乗るのは無理とか…。
不便な足です(泣)


この日、二度目のお姫様だっこを経験しました…。


「あっれぇ〜?顔が赤いよぉ??」


「うわ!茹でダコみてぇ!!」


『うっさい!!散れ!』


茹でダコのように赤い顔を
見られたくなくて類の首筋に顔を埋めた。


「あんま可愛い事すると…襲うよ?」


『……へ?』


その言葉に驚いて
見上げると綺麗な瞳と目が合った。


この瞳を見る度に思う。

魅入ってしまったらもう逃げられないって。


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