清華魔法学園Ⅰ〜学園生活編〜
階級テスト後、病室にて
side瑞希
階級テストから数日。
学園内に与えられた俺の部屋で俺は1人ただ、コーヒーを飲みながらぼーっと過ごしていた。
「篠原紗久......ね」
懐かしく、聞き覚えのある名字を持つ、不思議な生徒の名前を呟き、その生徒について考える。
実技試験で一瞬見せたあの膨大な魔力。
あれは紗久ちゃんのもので間違いないだろう。
......学園は紗久ちゃんの可能性に気づいているのか?