清華魔法学園Ⅰ〜学園生活編〜
「C級にしては高度にして、精密すぎる魔法だ」
「え」
難しい顔で瑞希先生が何かを呟いたのだが、何を言っているのかよくわからず首をかしげる私。
よく聞こえなかった。
「いや、魔法を解いてもらえないかな?見えないと助けられないから」
「は、はい...」
難しい顔はほんの一瞬だけだった。
瑞希先生はすぐにいつものにこやかな笑顔に戻っていた。
何言ったんだろ...。
気になる。
気になるのだが。
今は頷くしかないので素直に頷く私。