Another・Cinderella
部屋にアラーム音が鳴り響く。

「うぅっ、うるさい…なぁ。」

アラームを止めて起き上がる。

最近いつも夢にあの子達が出てくる。

でも、よく思い出せないんだよなあ。

声も、顔も、何処にいるかも…。

「とりあえず準備、するかぁっ!」

ご飯を食べて、支度をする。

「メイクOK♪ヘアーOK♪スマイルOK♪」

毎日の確認を終えると急いで仕事へ向かった。

楽屋に着き、マネージャーと今日の予定を確認する。

その時、急に胸が苦しくなった。

「ううっ…はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

「りりなっ?!」

大丈夫!?と駆け寄ってくるマネージャーの顔がボヤけて、私の記憶はそこで途切れた。
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