Another・Cinderella
「それにしても、快適な楽屋だな(笑)ベッドまであるなんて。やっぱりブレイク真っ只中の女優は違うな。」

ベッドのこと…。やっぱり変に思うよね。でも、事務所の人と、慶ちゃん以外には知られたくない。

「そんなことないですよ。自分で言うのもアレなんですけど、今、沢山仕事をもらってるから寝る時間が少ないんです。でも、寝ないと倒れちゃうからって、少しの時間で、質のいい睡眠がとれるようにって、置いてくれたんです。」

ごめんなさい、嘘をつきました。
でも我ながら演技が上手いと思う。信じてくれたみたいだし。

「そっか。やっぱ大変なんだな。じゃあ少しでも寝て欲しいし、俺はこの辺で帰るよ。」

もう帰っちゃうのか…
楽しかったんだけどな。

「そうですか…。」

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