Another・Cinderella
「とりあえず、僕がいるし、また相談したいこととかあったら、病院に来てね!」
「わかりました!」
これは会いに来たくなるな。
そんなことをおもいながら、診察室を後にし、家族のもとへと歩いた。
「りりなっ!先生は、何だって?」
お母さん、とっても心配そう。
「何かのショックで一部の記憶をうしなっちゃったみたい。でも大丈夫だよっ!」
お母さんは、ホッと肩を落とし私に聞く。
「何か不安なことがあったら言ってちょうだいね。」
不安なこと…かあ…
「あっ、仕事のこと…とか?先生に女優やってたって聞いたんだけど、私、覚えてなくって。」
「仕事のことは、また社長さんに相談しましょう。でも、莉々夏はすごく演技の才能があったから、きっと大丈夫だと思うわ。」
そうだったんだ。
「あら?誰かしら?」
「えっ?」
お母さんの視線の方へ目をやると、男の人が走ってこっちへ向かってくる。
呼吸が荒くなっていて、急いで来たことが分かる。
「りっ、りりなっ…はぁ、はぁ…大丈夫か?」
「えっと…あの…どちら様で…」
「慶くんっ!」
私の言葉はお母さんの声によって遮られた。
「莉々夏!お母さんが呼んだの!こちらは、穂並 慶一(ほなみ けいいち)君。莉々夏の幼馴染で、俳優さんなのよっ。」
「わかりました!」
これは会いに来たくなるな。
そんなことをおもいながら、診察室を後にし、家族のもとへと歩いた。
「りりなっ!先生は、何だって?」
お母さん、とっても心配そう。
「何かのショックで一部の記憶をうしなっちゃったみたい。でも大丈夫だよっ!」
お母さんは、ホッと肩を落とし私に聞く。
「何か不安なことがあったら言ってちょうだいね。」
不安なこと…かあ…
「あっ、仕事のこと…とか?先生に女優やってたって聞いたんだけど、私、覚えてなくって。」
「仕事のことは、また社長さんに相談しましょう。でも、莉々夏はすごく演技の才能があったから、きっと大丈夫だと思うわ。」
そうだったんだ。
「あら?誰かしら?」
「えっ?」
お母さんの視線の方へ目をやると、男の人が走ってこっちへ向かってくる。
呼吸が荒くなっていて、急いで来たことが分かる。
「りっ、りりなっ…はぁ、はぁ…大丈夫か?」
「えっと…あの…どちら様で…」
「慶くんっ!」
私の言葉はお母さんの声によって遮られた。
「莉々夏!お母さんが呼んだの!こちらは、穂並 慶一(ほなみ けいいち)君。莉々夏の幼馴染で、俳優さんなのよっ。」