恋チョイス
第一章

復讐ざんまい




どうにか長いメールを打ちおえ、送信するだんになって電波がとぎれた。

「くそっ!」


あたしは吐きすて、演技過剰ぎみに前のシートをけりつける。


「まあ、リタちゃん!」

ハハオヤが、となりでおびえた声をもらし、タクシーの運転手にあたふたと言い訳をくりひろげる。


「どうもすみません。うちの子はすこし落ち着きがなくて」


「いえいえ」

運転手が、あいそよく受け流しかけたそこへ、


< 1 / 243 >

この作品をシェア

pagetop