恋チョイス
横目をかわし、わーっ! と叫ぶや、あっというまに走り去る。
陽光が、一段とかげった。
あたしは、かさねた腕におでこをあずけて、みじめな気持ちで考えた。
なんで、こんな目にあわないといけないの?
ゴウダを好きになったのが、いけないの?
手をつないだり、キスしたりしちゃ、いけなかった?
好きになっちゃ、いけない人だったの?
でも、いまだって、こんなに好きだよ。
「なにしてるの?」
突然、声をかけられて、とびあがった。