恋チョイス
「それって、あたしに、ワシオさんってヒトと援助交際しろって、そういってるの?」
「まあ、そんなかんじ」
「あたしが嫌いなの?」
「嫌いじゃないよ。愛してる。結婚しよう」
あたしは、いよいよ混乱した。
「愛してるのに、援交させるの?」
「だって投資なし、体一つでかせげるんだぜ?」
「それでいいの? あんた、何とも思わないの?」
「そう、深刻になるなよ」
ゴウダは、めんどうくさそうに眉間をかいた。
「でもさ、ヤらないなら、服とかバッグとか買ってた、その金、返せよな」
ついで、具体的な金額をあげる。