恋チョイス



「……ナカガワ、くん?」


ナカガワは、変身をとげていた。


とはいえ、顔はあいかわらず、並。

髪型もファッションも、ふつうずくし。

日焼けで黒くなっているのも、この季節ならありきたり。


なのに、ぜんぜん別人に見える。



「ひさしぶり、元気そうだね。乗ってく?」

ナカガワが、バイクをしめした。


そのそぶりがやたら男っぽくて、あたしはドギマギする。

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