恋チョイス



そういうことなら、喜んで。


あたしは、そそくさ金をバッグにしまった。


とっさに、ナカガワの肘に手をかける。

ゆすって、確認をいれた。
やっかいごとは、ごめんだ。


「あとから、返せとかいわないよね。もらっていいんだよね。こんなことするほどの価値、あたしにはないよ?」


すると、



「あるよ!!」

思いがけない激しさで、肯定がかえってきた。

< 161 / 243 >

この作品をシェア

pagetop