恋チョイス
楽しいデートは、しかし、
しだいに、
せまいカラオケボックス、ビルの非常階段、路地裏へとうつっていく。
「いっそ殺せよ」
ゴウダはしばしば、しめったキスのあいまに、うめいた。
大きな手が、シャツをたくし上げるのを、スカートをめくり入るのを、あたしは決して許さない。
いやだからではない。
むしろ、体中の細胞が絶叫していた。
ゴウダと一つに溶けあいたいと。
ただし、それ以上に、激烈な欲望に突き上げられている。