恋チョイス



その、キミドリ色の髪の男子は、あたしを「姉さん」とよんで、飲み物を買いに走った。


おつぎは、ピアス。

いわずと知れた、顔じゅうピアスまみれの、あの男。

もてなしてタバコをすすめ、ジッポの火をかざしてくれる。


さいごは、アフロ。

アフロヘアのその男は、スケートボードですべりきて、あたしの指から、せっかくもらったタバコをさらっていった。



あれから一週間。

あたしは今日もゲーセンに行く。


コーナーに据えられた、ソファセットのひとつに腰をおちつける。

すると、さっそく、


「で、おれにやらせる気になった?」

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