恋チョイス



「ああ、着てく服がない? じゃあさ、金だしてやるから、ここ早めに出て、買いに行こう」


「そういうんじゃないってば!」

あたしは焦れた。


けど、どうにか、こぼれ出しそうな気持ちを、ノドちんこの下に押しとどめた。


あたしは、あんた以外の、だれとも会いたくない!


「もういい!」

憤然と、ゲーセンのソファに腰をおろす。


でも、気がおさまらなくて、ついつい、まわりに当たり散らしてしまった。

< 55 / 243 >

この作品をシェア

pagetop