恋チョイス



ゴウダは、瓶を砂におとして、着ていたパーカを脱いでよこした。


あたしは、大きなパーカに袖をとおして、ファスナーを上げた。

なかに膝をいれて、ゴウダのやわらかい匂いごと抱きしめる。


「くさい」


「だまれ。ほら、飲め」


「もういい」


「あったまるから」


あたしは、瓶を受け取って、口にふくんだ。


透明な液がノドをすべりおち、お腹がほんのり色めきたつ。



ゴウダは、遠くでふざける三人をながめて、苦笑していた。

「あいつら、ほんとバカだ」

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