恋チョイス



あたしたちは、砂まみれになって体をまさぐりあい、最終的に、笑いつかれてヘロヘロになった。


もたれあって立ち上がる。


「おれらも、ロケット花火やろうぜ」

ゴウダは、ひゅんひゅん音のするほうをしめし、瓶をさしだした。


「これ飲んじまえよ。発射台にしよう」


「りょーかーい」

あたしは、瓶を逆さにして、一滴あまさず飲みほした。


ふらついて、ゴウダの腕にぶらさがる。



「ゴウダ、見ろ!」

三人と合流すると、ピアスが、海岸道路をさして、激しくささやいた。



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