イケメン王子と雪女ちゃん
加賀美を見る
「父親は?って感じの顔だな。私の父親は、DV男だった。私も毎日殴られた。まぁ、最終的に若い女と出て行ったからもうどうでもいい」
私は、息継ぎもせず淡々と話す
「親達だけじゃない。私にも友達という関係の人は居た。けど、裏切られたし殺されかけた。人間不信にならない方が不思議だよ」
顔を少し歪めた加賀美
「殺されかけた?」
「私は、何にもやって無いのに男を奪ったとか色目使ってるとか騒ぎ立てるし、しょうもないイジメ。挙句カッター突き付けて……ココ見て」
シャツを少し開けて傷を見せる
「その友達って関係だった人間に切られた傷。今となっては、何とも思って無いけど」
平然を装って話す