野獣さんとお姫様
本当は……。


お母さんが作ってくれてる。


でも…、、食べられないんだ。


なんでだろうね?


好き嫌いなんて無いはずなのに…。


「遥、これいる?うちのママの卵焼き絶品やけん!」


そう言ってくれた凪ちゃんに、私は

小さく首を横にふった。


「…美味しいのにぃ!」


見てるだけでいい。


食べないと死ぬってわけでもない。


食べてないわけじゃない。


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