私は先輩の浮気相手 番外編。
にこっと笑顔を浮かべたかすみは、やはり昨日と変わっていない。
俺は彼女に近寄ろうとしたとき、その後ろからあの男が現れた。
「あれ。
結構早いんだねぇ?
帰ってくるの...」
「...ひろ。
久しぶり」
「睨んじゃって、怖い怖い。
でも僕と彼女は許嫁になったんだから」
「え!?」
かすみが驚いた瞬間、俺はひろを殴っていた。
「っ!!」
「俺はっ....もうっ...失うのは嫌だっ..」
俺の幸せを壊したのも。
未来を暗闇に変えたのも。
全部、この家に居る人のせいだった―。