私は先輩の浮気相手 番外編。
「確かに..俺がしたことは、間違いだったのかも知れない。
だけど―。
俺が中学校に上がるとき、この家を訪れてから――。
毎日が奴隷扱いで...」
(それって...先輩がお父さんと呼んだ人は、ギリの人..?)
「何言ってるのよ、冬真。
貴方勝手に家を出て行った、あの時は探すのに大変だったのよ?
掃除も洗濯も、食べ物も全て放り捨て、家出するなんて、馬鹿じゃない!」
まいさんが力強く叫んだ。
あたしはそれを静かに見つめた。
「それに...まいの洋服全部捨てたくせに!」