私は先輩の浮気相手 番外編。

「く、るしいっての...」



俺よりも力が強い隼人に驚きながら言うと。


「歯ぁ食いしばれよ。」


「は？」




そして俺の体は思い切り吹っ飛んだ。


「ってぇ...」


頬を抑えながら隼人を見上げる。


「かすみはそれ以上に痛い。

でももうこれで、ウソはつかなくていい。」


「は？」


「伝えて来いよ。かすみに。」




隼人は俺に手を差し出した。



「今すぐ。ウソだって。

遅くてもいいから言え。

―すれ違ったままだと、一生交じり合わない。」