私は先輩の浮気相手 番外編。
靴を脱ぎ捨てると、目の前にあの男がいた―。
「その顔はかすみちゃんに会いに来たんだね?」
「…あぁ、そうですよ」
きっと俺はコイツには敵わないって。
そう一瞬で気づかされた。
「かすみちゃんは君のことが好きだよ」
悔しそうに呟いても、笑っている。
―コイツ、ウソばっかついているせいで、もうなれちまったのかよ...。
「先輩―...。
1つ言いますけど、大事なモノはちゃんと離さないほうがいいっすよ」
―敵わない相手なら。
かすみを任せなきゃな。
隼人の言っていた通り―、男なんだから、好きな女ぐらい応援しねぇと。