私は先輩の浮気相手 番外編。






先輩は目を見開いた。



「かすみ、どこですか?」


「...2階の空き教室だよ」




俺は軽くお辞儀をして、かすみの元へ向かった。

―全部言えなくたって...。




あの先輩がいれば―かすみは幸せだから―。

さっさと別れを伝えよう―。





部屋を開けると、ピアノを弾いていたのか、かすみは音を止めた。



「え...」



驚いているかすみを置いて、俺はずかずかと部屋に入る。

アイツの顔。



久しぶりに見たけど――やっぱ可愛いよなぁ。


< 70 / 95 >

この作品をシェア

pagetop