私は先輩の浮気相手 番外編。






「あ、ありがとなぁ?」



照れているのか、俯いている。

俺は「どーいたしまして」と言って、その場を立ち去ろうとした。




「あっ...と」



呼び止められて振り返る。


「んだよ?」



何か言いたそうで、俺は首を傾げた。


「ブレスレット...直すこと出来へん?」


「あ?」




きょとんとした俺に、ずいっとブレスレットの部品を渡してきた。


俺はそれを見つめてため息を零した。



「しゃーねぇなぁ」


「な、直せるん?」



< 79 / 95 >

この作品をシェア

pagetop