私は先輩の浮気相手 番外編。






「俺ぇ、手先は器用なんだよな」



あー。

糸切れてっから。


俺のネックレスからとっちまうか。

よしよし。

何とか出来そう。




さっさと作り直すと、何とか形になった。



「ほらよ」


「あ...」




顔をあげて、ブレスレットを眺めた女は。



「ほんまにありがとう...」



そっと微笑んだ。

俺の瞳がゆっくりと見開いていく――。





その時ひらひらと桜が舞い落ちていった。


< 80 / 95 >

この作品をシェア

pagetop