私は先輩の浮気相手 番外編。
しゅうは段々落ち着きを取り戻していった。
「ごめん。
お邪魔しちゃって。じゃあ先輩行きましょう」
「うん、そうだね」
「かすみ」
あたしを呼び止める声がした。
振り返ると、しゅうは真面目な顔つきだった。
「幸せになれよ」
「しゅう...」
「俺はいつだって、かすみの笑顔が見れたらいいんだぜ」
「...しゅう。それはあたしも同じだよ」
そっと背を向けて、また歩き出すと、先輩が手に力を込めた。
「先輩?」
「やっぱ..何か妬ける」
その後、あたしは長い間車の中でキスをされ、当分しゅうには会えないな、と苦笑した。