私は先輩の浮気相手 番外編。
唯がそっぽを向くと、隼人は苛めすぎたか、と苦笑した。
それを遠めで見ていたしゅうとなつみも、呆れ顔だ。
「あいつ等...、相変わらずバカップルだな」
「そんなん、なつみたちもやろ?」
「まぁ、な」
しゅうは式場の窓から見える、綺麗な海を見つめた。
「にしてもあの先輩、ロマンチックだよなぁ。
こんなとこ選ぶなんて」
「ほんまや..ここめっさ高いねんで?」
「マジかよ、そんな金。
どっから手に入れてんだか...」
所々に散りばめられているダイヤモンド。
ホンモノだろうなぁ、なんて言うしゅうは、やっぱり敵わない相手だと実感していた。