俺様彼氏の嫉妬~あなたじゃなきゃダメなの~
+♪*゜

冬の朝一番のオフィスは、まだ暖房がしっかり効いていなくて。

思わずブルブルっと身震いしそうになりながら、あったかいコーヒーの入ったマグカップをデスクにコトリと置いて、パソコンの電源を入れた。


「おはよう。」

「おはようございます! 今日もよろしくお願いします!」


新人くんに軽く朝の挨拶をすると、元気いっぱいに返事をかえしてくれた。

なんだかその空回ってる感じが初々しくて、思わず笑みがこぼれたのだけど……
それを、彼が見逃すわけもなく。


「おはよう。」

「………」


今度は彼に、同じように挨拶してみたけれど、返事がない。


あーーーー、もう。
絶対わざとだ。わざと無視してる。

その証拠に、顔がムッとしてるもの。


「ねぇ、何怒ってるの?」


なんとなくその原因はわかっていたけれど。
ご機嫌を取るように、私は彼の傍まで近寄り、下から顔を覗き込んだ。

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