BEAST POLICE年末特別警戒スペシャル
隙を突いた好機を逃してしまった。

もう瀬尾は油断はしないだろう。

「モタモタしていると、警視庁の狙撃班に狙われてしまいますからね」

流石は警察関係者。

警察の手の内もよく知っている。

別の建物屋上からの犯人ピンポイント狙撃。

これもこういった事件ではよく使われる方法だ。

時間をかけず、速やかにこの場から逃走する事が対処法。

「瀬尾!」

巽は叫ぶ。

「お前本当に逃げ切れると思っているのか。日本の警察がそこまで無能だと思ってるのか」

「無能じゃないですか」

瀬尾は笑う。

「事実今の今まで、僕を逮捕できなかったでしょう?」

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