BEAST POLICE年末特別警戒スペシャル
アイドル狩り
呼吸を乱し、砂浜を環が走る。

その姿を、瀬尾はいとも簡単に発見した。

遮るものが何もない砂浜なのが災いしたか。

「貴方達はここで待っていて下さいね、一応言っておきますが」

スタッフ達全員を結束バンドで後ろ手に拘束した瀬尾は、彼らの近くに手製の爆弾を設置する。

「逃げようものなら、貴方達の体とワイヤーで接続したこの爆弾が爆発しますから」

そう言い残して、瀬尾は逃げる環の追跡を開始する。

追跡といっても、このオーハ島は孤島のようなものだ。

どんなに逃げても、島の外に出る事は出来ない。

外部の助けがない限り、環は袋の鼠だった。

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