BEAST POLICE年末特別警戒スペシャル
瀬尾が持っている爆弾はこれだけではない。

ワイヤーを張り巡らせてそれに対象物が触れた時点で爆発する物や、一般的なガレージのシャッター開閉用の物や日常の家電製品に使用されるリモコンや携帯電話などが使用された遠隔式の物もある。

爆発物処理班員だった瀬尾は、その知識を応用して日常品からでも爆弾を製作する事が出来た。

オーハ島には、そんな瀬尾の作った爆弾によるトラップが無数に仕掛けられている。

この島は瀬尾の要塞だ。

「君が巽刑事の知り合いだというのならば、都合がいい」

瀬尾の持つパイプ爆弾の先端が、環の胸に押し付けられた。

ビクッと体を震わせる環。

「切り札は多い方がいい。君には人質になってもらおう」

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