BEAST POLICE年末特別警戒スペシャル
パイプ爆弾の先端が、環の体をなぞっていく。

豊満な胸から引き締まった腹部、臍、そして下腹部へ。

環は震えながら、しかし無抵抗に耐えるしかない。

「僕は変態的なサイコキラーじゃないつもりだけど…ふふ…君みたいな可愛らしい女性がそんな煽情的な姿で目の前にいると、つい悪戯をしてみたくなる」

くくっ、と笑った後、瀬尾はパイプ爆弾を環の体から離した。

そして彼女を結束バンドで後ろ手に縛る。

「海岸近くにコンクリートブロック造りの小屋がある。当面はそこが君と僕の住まいとなる」

「い、嫌です!貴方みたいな人と暮らすなんて!」

気丈に振る舞う環だが。

「分かっていないな」

瀬尾は環の顎を摑んで、グイと上向かせた。

「君に選択権などないんだよ」

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