BEAST POLICE年末特別警戒スペシャル
「いよいよもってやる事が大胆になってきましたね」

バイクに跨り、巽が苦々しい表情を見せる。

航空機に爆弾を仕掛けるなど、完全にテロの規模だ。

「組織だった犯行なんスかね、もしかしたら」

「いや」

車の運転席のドアを開けたまま、倉本は思考を巡らせた。

「勘でしかないが、犯人は生粋の爆弾魔のような気がする。爆弾魔は基本一匹狼だ。自身の爆弾に一種独特の美学を持っている。インテリが多いのも特徴だ。他者とつるむ事はしないだろう」

個人を狙った郵便爆弾から、不特定多数を狙った爆弾まで。

犯人は相当な爆発物のプロフェッショナルのようだった。

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