BEAST POLICE年末特別警戒スペシャル
その時だった。

「!!!!」

遠く離れた場所で、轟音と共に赤い火柱が立ち昇った。

大桟橋埠頭からでも目視できるその光景に、周囲にいたカップル達も騒然とする。

巽はすぐに気付く。

あの方角は、逮捕術を使うあのホームレスと遭遇した場所の近くだ。

「!」

程無くして、巽のスマホが着信する。

電話は刑事部長からだった。

『巽、爆発に気付いたか?』

「ええ、奴ですか、刑事部長」

『恐らくな、大学の遺伝学者と教授に爆弾が送りつけられ、それが爆発したらしい』

狙われたのは、また大学の教授と遺伝学者だった。

< 89 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop