その一言を聞きたくて

ドアを開けた瞬間に響き渡る爆音。
雰囲気の変わりように友樹は驚きを隠せなかった。

いらっしゃいませ〜。
お客さんですよね？
では、入場料をいただきます〜。

受付の人に話しかけられ我に帰る友樹。
お金を受付に手渡し、そそくさと会場の奥へと向かった。

素敵な出会いがあるといいわね〜。

別れ際に受付の人が一言。

素敵な出会い？
いったいなんのことだろう？

その言葉に疑問を抱きながらも足を進めた。