その一言を聞きたくて
はぁ…まじか。
お前、入っちゃいけないところに入ってたんだよ。
あれ、ゲイのイベントだぞ?

ゲイ…イベント…?
そんな…それじゃ…。

友樹が不思議に感じていた事、全てが繋がった。
素敵な出会いの意味も…仲間の意味も。
アレがゲイイベントなら、それに参加していた大地はもちろん、その仲間といっていた大輔も…そうなのか…。

友樹は驚きのあまり何も言えなかった。

…普通、ゲイイベントに何も知らずに入るなんてことはありえないんだ。
それなりの理由があったんだろ?
話してみろよ、相談に乗るぞ?

友樹の顔を見て何か察したのか、はたまた勘がそう訴えてきたのか。
ヨウジは友樹の肩に手をかけ、そう言った。

ヨウジの優しさに友樹は涙がこみ上げてきた。
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